[1] The first great change in their life style came when, instead of hunting and gathering animals and plants, they brought them together and looked after them in a single location. [2] This eliminated the element of danger present in hunting and reduced the probability of starvation, as there was no longer the possibility of returning empty-handed from a foraging expedition. It was the beginning of agriculture.
早稲田大学
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【第1文】文構造を分析してみた
Ⓢ The first great change <Ⓜ in their life style> Ⓥ came (Ⓜ when, (Ⓜ instead of hunting and gathering animals and plants,) ⒮ they ⒱ brought ⒪ them (Ⓜ together) and ⒱ looked after ⒪ them (Ⓜ in a single location).
[訳してみた]
【直訳】<生活様式の> 最初の大きな変化は,(動植物を狩ったり,集めたりするかわりに)(それらをまとめて,1箇所で世話をするようになった時に)起こりました。
[気をつけたところ]
come(起こる・生じる)は自動詞なので,第1文型で文型完成です。when から文末までは副詞節で,「いつ」を表す部分だということはすぐに分かりましたが,when の直後に instead of〜 がカンマで囲まれています。こういう形はイレギュラーなので「むむっ!」となります。 そこで,
- (富田読解の原則 15/100)文中にcomma が2つあったら,そのあいだをとばして前後をつなげてみる。うまくつながったら,commaにはさまれた部分は挿入である。
- (富田読解の原則 16/100)挿入は直前のことの注釈である。文法的には「前と同格」あるいは「全体で副詞」と考えるとよい。
という2つの原則を思い出しました。instead of〜 は「対比」を表す副詞句として括り出してみます。すると,when they brought them together and… という副詞節が浮かび上がってきました。bring + O + together は 「Oをまとめる/集める」と look after + O は「Oの世話をする」という熟語。これは知ってました。
【第2文】文構造を分析してみた
Ⓢ This Ⓥ eliminated Ⓞ the element <Ⓜ of danger> <Ⓜ present in hunting> and Ⓥ reduced Ⓞ the probability <Ⓜ of starvation>, (Ⓜ as there ⒱ was (Ⓜ no longer) ⒮ the possibility {同格 of returning empty-handed (Ⓜ from a foraging expedition)}. Ⓢ It Ⓥ was Ⓒ the beginning <Ⓜ of agriculture>.
[訳してみた]
このことにより,狩猟の危険要素はなくなり,飢餓の可能性も減少した。というのも,狩りのための遠征から,手ぶらで帰ってくる可能性はもう無くなったからである。それが農業の始まりであった。
[気をつけたところ]
主語は前の文全体を指す this で,無生物主語だと考えて,「原因・理由」で訳しました。
as は後ろが完全文であることからも「理由」を表す接続詞「S’V’なので…」と判断。ペンギンが悩んだのは,the possibility of returning empty-handed from a foraging expedition のところです。
of は 後ろに動名詞が続いていて,<…するという➡可能性> と訳せることから,the possibility と同格を表す of ということはすぐに分かりましたが,empty-handed の部分の働きがすぐには分からず,訳で悩んでしまいました。過去分詞の叙述用法(補語になる形容詞の用法)だと根拠をもって答えが出せるまで時間がかかってしまいました。まだまだ修行がたりません。次のように考えました。
Ⓢ She Ⓥ came Ⓒ running. (彼女は走って来た。)
Ⓢ He Ⓥ was sitting Ⓒ surrounded by many people. (彼は多くの人に囲まれて座っていた。)
このように現在分詞や過去分詞がC(補語)として働くことは珍しくないようです。進行形や受動態の文ならすぐに分かるのですが,一般動詞のあとに分詞が続いてC(補語)になっている文には慣れていませんでした。
今回の returning empty-handed も,Ⓢ they Ⓥ return Ⓒ empty-handed という文が動名詞になったのかなぁと判断しました。そうすると「手ぶらで帰ってくる➡可能性」という訳ができます。
【ボキャブラリ】語句まとめ
- instead of 【群前置詞】〜のかわりに
- bring + O + together 【動】 Oをまとめる・集める
- look after + O 【動】Oの世話をする = take care of〜 / care for〜 (注意)care about〜 は「~を気にかける・気にする」
- eliminated【動】)除く、除去する
- element【名】要素
- present【形】ある・存在している
- starvation【名】飢餓・餓死 【動】starve – 餓死する (starve to death)
- empty-handed 【過分・形】手ぶらで,何も持たずに
- foraging 【名】狩猟採集
- expedition【名】遠征・探検
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