ポレポレ19 – 日本大学

ポレポレ

[1] It is not uncommon for strained relationships to develop between an adolescent and his parents. [2] In his great eagerness to achieve adult status, the young person may resent any restrictions placed upon him. [3] Oftentimes he is not willing to admit, even to himself, that he has doubts and fears about taking on adult responsibilities and freedom. [4]The adolescent may say that his parents are over-anxious and over-protective whereas, though not aware of it, he is projecting his own anxiety into them.

日本大学

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【第1文】文構造を分析してみた

形式Ⓢ Itis notuncommon (Ⓜ for strained relationships) to develop(Ⓜ between an adolescent and his parents).

[訳してみた]

(青年期の子供とその両親の間に)(張り詰めた関係が)生じることは珍しいことではない。

[気をつけたところ]to不定詞の意味上の主語

形式主語構文。to不定詞の意味上の主語 が for strained relationships の部分なので,(主語)張り詰めた関係が ➡ (述語)生じる という主述関係を意識して訳しました。

【第2文】文構造を分析してみた

(Ⓜ In his great eagerness <Ⓜ to achieve adult status>), Ⓢ the young person may resent any restrictions <Ⓜ placed upon him>.

[訳してみた]

(<大人の地位を獲得したいと>強く望んでいるため,)若い人は<その人に課される>あらゆる制約に腹を立てるのだろう。

[気をつけたところ]in + 抽象名詞 = 副詞句

ペンギン
ペンギン

In his great eagerness はどう訳せばいいのかな?

最初の副詞句のところ。ポレポレでは名詞構文で説明されていますが,ペンギンは,[ in + 抽象名詞 = 副詞 ] という文法を思い出しました。副詞的に直訳すると「おとなの地位を獲得したいと強く望んで」となりますが,主節の訳と意味を合わせるために「原因・理由」で訳出してみました。

may は 「〜するのも尤もだ」( may well と同じ)のニュアンスです。

placed upon は 過去分詞の限定用法で restriction を修飾。

【第3文】文構造を分析してみた

(Ⓜ Oftentimes)heis not willing to admit , (Ⓜ even to himself), [Ⓞ that ⒮ he ⒱ has ⒪ doubts and fears <Ⓜ about taking on adult responsibilities and freedom>].

[訳してみた]

若い人は,(往々にして)<大人の義務と自由を引き受けることに対する> 疑いと恐怖心を持っているということを,(自分に対してさえ)認めようとはしない。

[気をつけたところ]

まず主語 he をどう訳すかを考えました。he が誰を指すのか遡ってみると,最初は An adolescent なのです。つまり,不特定の一青年なのです。世の中の一般的な青年期の若者ということです。なのでここでも,he を「若い人」と不特定感の出る日本語を選びました。 even to himself の himself も同様の理由で,不特定感が出るように,「自分」という言葉にしました。

be willing to は「助動詞相当表現」だと習った記憶があります。なので,admit までをまとめて Ⓥ としました。その目的語が [ that節 ] です。

【第4文】文構造を分析してみた

The adolescent may say [Ⓞ that ⒮ his parents ⒱ are ⒞ over-anxious and over-protective] (Ⓜ whereas,(Ⓜ though not aware of it), ⒮ he ⒱ is projecting ⒪ his own anxiety <Ⓜ into them>)

[訳してみた]

若者は[両親は過剰に心配性で過保護だと]言うかもしれないが,(その一方で,(意識はしていないのだけど)若者は自分の不安を,両親に投影しているのだ。

[気をつけたところ]

whereas節の中の though not aware of it という部分。ここは明らかに,主語とbe動詞が省略されています。省略されるということは,主節と従属節の主語が同じ場合。whereas節の主節は,he is projecting… というところなので, he is を補って, though he is not aware of it という副詞節だと考えました。

[ボキャブラリ]

  • strained 【形】緊張した,張り詰めた  【動】strain – ピンと張る (【語源】ラテン語のstringere 「締めつける」が語源。 stress / straight(まっすぐ引き伸ばす) / stretch / district(締め付けから外れた区域)/ strict / restriction / string (締め付けるための糸)/ constraint (束縛・強制)/ distress (精神肉体)苦悩・苦痛 )
  • achieve 【動】〜を獲得する・達成する
  • resent 【動】〜に腹を立てる
  • restriction 【名】制限,制約
  • place【動】place + O + on〜/upon〜/in〜 (〜に)Oを課す
  • oftentimes【副】(古)しばしば
  • be willing to不〜【助動詞相当表現】〜するのを厭わない,〜しても構わない
  • be not willing to不〜:〜したがらない・〜しかねる (=be unwilling to〜)
  • take on〜 【動】〜を引き受ける
  • over-anxious【形】過剰に心配している
  • over-protective【形】過保護だ
  • whereas【接】一方で
  • be aware of〜 【熟】〜を意識している・気付いている
  • project【動】投影する・映す

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