[1] It is not uncommon for strained relationships to develop between an adolescent and his parents. [2] In his great eagerness to achieve adult status, the young person may resent any restrictions placed upon him. [3] Oftentimes he is not willing to admit, even to himself, that he has doubts and fears about taking on adult responsibilities and freedom. [4]The adolescent may say that his parents are over-anxious and over-protective whereas, though not aware of it, he is projecting his own anxiety into them.
日本大学
Contents
【第1文】文構造を分析してみた
形式Ⓢ It Ⓥ is not Ⓒ uncommon 真Ⓢ (Ⓜ for strained relationships) to develop(Ⓜ between an adolescent and his parents).
[訳してみた]
(青年期の子供とその両親の間に)(張り詰めた関係が)生じることは珍しいことではない。
[気をつけたところ]to不定詞の意味上の主語
形式主語構文。to不定詞の意味上の主語 が for strained relationships の部分なので,(主語)張り詰めた関係が ➡ (述語)生じる という主述関係を意識して訳しました。
【第2文】文構造を分析してみた
(Ⓜ In his great eagerness <Ⓜ to achieve adult status>), Ⓢ the young person Ⓥ may resent Ⓞ any restrictions <Ⓜ placed upon him>.
[訳してみた]
(<大人の地位を獲得したいと>強く望んでいるため,)若い人は<その人に課される>あらゆる制約に腹を立てるのだろう。
[気をつけたところ]in + 抽象名詞 = 副詞句
In his great eagerness はどう訳せばいいのかな?
最初の副詞句のところ。ポレポレでは名詞構文で説明されていますが,ペンギンは,[ in + 抽象名詞 = 副詞 ] という文法を思い出しました。副詞的に直訳すると「おとなの地位を獲得したいと強く望んで」となりますが,主節の訳と意味を合わせるために「原因・理由」で訳出してみました。
may は 「〜するのも尤もだ」( may well と同じ)のニュアンスです。
placed upon は 過去分詞の限定用法で restriction を修飾。
【第3文】文構造を分析してみた
(Ⓜ Oftentimes) Ⓢ he Ⓥ is not willing to admit , (Ⓜ even to himself), [Ⓞ that ⒮ he ⒱ has ⒪ doubts and fears <Ⓜ about taking on adult responsibilities and freedom>].
[訳してみた]
若い人は,(往々にして)<大人の義務と自由を引き受けることに対する> 疑いと恐怖心を持っているということを,(自分に対してさえ)認めようとはしない。
[気をつけたところ]
まず主語 he をどう訳すかを考えました。he が誰を指すのか遡ってみると,最初は An adolescent なのです。つまり,不特定の一青年なのです。世の中の一般的な青年期の若者ということです。なのでここでも,he を「若い人」と不特定感の出る日本語を選びました。 even to himself の himself も同様の理由で,不特定感が出るように,「自分」という言葉にしました。
be willing to は「助動詞相当表現」だと習った記憶があります。なので,admit までをまとめて Ⓥ としました。その目的語が [ that節 ] です。
【第4文】文構造を分析してみた
Ⓢ The adolescent Ⓥ may say [Ⓞ that ⒮ his parents ⒱ are ⒞ over-anxious and over-protective] (Ⓜ whereas,(Ⓜ though not ⒞ aware of it), ⒮ he ⒱ is projecting ⒪ his own anxiety <Ⓜ into them>).
[訳してみた]
若者は[両親は過剰に心配性で過保護だと]言うかもしれないが,(その一方で,(意識はしていないのだけど)若者は自分の不安を,両親に投影しているのだ。
[気をつけたところ]
whereas節の中の though not aware of it という部分。ここは明らかに,主語とbe動詞が省略されています。省略されるということは,主節と従属節の主語が同じ場合。whereas節の主節は,he is projecting… というところなので, he is を補って, though he is not aware of it という副詞節だと考えました。
[ボキャブラリ]
- strained 【形】緊張した,張り詰めた 【動】strain – ピンと張る (【語源】ラテン語のstringere 「締めつける」が語源。 stress / straight(まっすぐ引き伸ばす) / stretch / district(締め付けから外れた区域)/ strict / restriction / string (締め付けるための糸)/ constraint (束縛・強制)/ distress (精神肉体)苦悩・苦痛 )
- achieve 【動】〜を獲得する・達成する
- resent 【動】〜に腹を立てる
- restriction 【名】制限,制約
- place【動】place + O + on〜/upon〜/in〜 (〜に)Oを課す
- oftentimes【副】(古)しばしば
- be willing to不〜【助動詞相当表現】〜するのを厭わない,〜しても構わない
- be not willing to不〜:〜したがらない・〜しかねる (=be unwilling to〜)
- take on〜 【動】〜を引き受ける
- over-anxious【形】過剰に心配している
- over-protective【形】過保護だ
- whereas【接】一方で
- be aware of〜 【熟】〜を意識している・気付いている
- project【動】投影する・映す
コメント