ポレポレ39 – 北海道大学

ポレポレ

The door, as the main point of entry into a house, has always had a place of particular importance in superstition, and the positioning over the porch of statue and good luck symbols (such as the famous horseshoe which must, of course, have the points upwards) has been specifically to keep out bad elements either human or supernatural. 

北海道大学

Contents

【第1文 前半】文構造を分析してみた

The door, {挿入Ⓜ as the main point of entry into a house}, Ⓥ has (Ⓜ always) hada place <Ⓜ of particular importance> <Ⓜ in superstition>, and …

[訳してみた]

{家に入る主な場所としての}玄関は,常に,迷信において特に大切な役割があった。そして

[気をつけたところ]of + 抽象名詞

of particular importance の部分は,「of + 抽象名詞 = 形容詞」

この原則に従って,particularly important という副詞+形容詞の句に変換して,a place に修飾させます。

importance という名詞 が important という形容詞になったことに合わせて,particular という形容詞も particularly という副詞に変えるという点が大事です。

【第1文 後半】文構造を分析してみた

and Ⓢthe positioning <Ⓜ over the porch> <Ⓜ of statue and good luck symbols> (Ⓜ such as the famous horseshoe <⒮ which ⒱ must,(Ⓜ of course), have ⒪ the points ⒞ upwards>) Ⓥ has been (Ⓜ specifically) to keep outbad elements <Ⓜ either human or supernatural>

[訳してみた]

玄関のポーチの上に像や幸運のシンボル(例えば<もちろん先端は上向きにしなければならない>有名な馬の蹄鉄など)を設置することによって,<人間的、超自然的のどちらの>悪い要素も中に入れないようにしてきた。

[気をつけたところ]名詞的動名詞・名詞構文

ペンギン
ペンギン

何で動名詞の前に the が付いているの? 後ろに of が付いているの?

まず postion という他動詞の意味を確認しておきます。

position〔+目的語(+副詞)〕:〈…を〉(適当な[特定の]場所に)置く

これを動名詞に変えて,名詞化し,Ⓢ にします。

➡ positioning (over the porch) statue and good luck symbols

これでも動名詞なので「玄関のポーチの上に像や幸運のシンボルを置くこと」文法上はこれでも問題ないでしょう。我々に馴染みの深いこの動名詞は「動詞的動名詞」と呼ばれるそうです。

しかし今回の英文では,the positioning (over the porch) of statue and good luck symbols… と,動名詞の前に the が付いて,目的語には of が付いています。

これは,名詞的動名詞と呼ばれるものだそうです。あまり馴染み深いものではありません。

動名詞の前に the が付いていること,そして直接目的語を取らず(取れず)of の介在を必要とする点から,動詞的動名詞よりも「名詞」に近く,筆者や話し手は「動詞」つまり動作としての側面ではなく,「名詞」としての働きに焦点を当てているとのこと。

でもそのニュアンスの違いを訳にどう活かせばよいのか,今のペンギンにはわかりません。

positioning 〜 が 「〜を置くこと」なら the positioning of〜 は「〜の設置」でしょうか。ということで,ペンギンは「設置」という名詞で訳すことにします。

名詞的動名詞ですが,無生物主語であることには変わりないので,「原因・理由・条件」で訳します。

「of の格判断」は簡単。もともと直接目的語だったのですから,「目的格」で,「像や幸運のシンボル設置すること」と取って ➡「〜の設置」と自然な訳にします。

名詞構文は ① 無生物主語 ② of の格判断 と1セットになっていることが多く,更に ③ 名詞を他の品詞(動詞や形容詞など)に変えて訳すことが絡むことも多いので,和訳は難しく感じます。更に今回のように動名詞なのに the や of がついている「④ 名詞的動名詞」が使われていることもあり,もう少し和訳の練習が必要だと感じました。

ちなみに名詞的動名詞は,少し古い文語表現との記述もあり,あまり口語では使われないそうです。

Ⓢ はすぐに分かったのですが,動詞は,悩みました。

ペンギンは has been specifically to keep out をまとめて1つのⓋ と取りましたが,どうなのでしょうか。

be to 不定詞〜 の意図・目的で「〜しようとする・〜するために」という意味で取って,「悪い要素も中に入れないようする」

これに現在完了の時制を加えて,「悪い要素も中に入れないようにしてきた」としました。

コメント

  1. […] 例題39(北海道大学)挿入の処理・名詞構文 […]

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