Although the city dweller’s dealing with people whom he doesn’t know very well gives him, on the one hand, a certain degree of freedom that he would not have if he were dealing with family and friends in a small town, he loses, on the other hand, the sense of security that comes from living in a close-knit community.
新潟大学
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【第1文】文構造を分析してみた
(Ⓜ Although ⒮ the city dweller’s dealing with people <Ⓜ whom ⒮ he ⒱ doesn’t know (Ⓜ very well)> ⒱ gives ⒪ him, (Ⓜ on the one hand), ⒪ a certain degree of freedom <関代Ⓜ that he would not have (Ⓜ if he were dealing with family and friends in a small town)>), Ⓢ he Ⓥ loses, (Ⓜ on the other hand), Ⓞ the sense <Ⓜ of security> <関代Ⓜ that comes from living in a close-knit community>.
[訳してみた]
都会に住んでいる人が,よく知らない人を扱う(=相手にする)ことは,(もし小さな町で友人や家族を相手にしていたら)<手にし得なかったであろう>ある程度の自由をもたらす一方で,(他方では)<結びつきの強いコミュニティで生活することによって得られる>安心感というものを手放すことになる。
[気をつけたところ]動名詞の意味上の主語/仮定法
although節がどこまで続くのかわかりません。S’+V’を掴むのが難しいです。
なが〜い一文ですが,Although で始まる副詞節がどこまでなのか,また副詞節の主語や動詞などの文の要素が掴めればさほど難しいくはないと思います。でもそれが難しい。”Easier said than done”
まず,Although節の主語⒮ と動詞⒱ を考えます。the city dweller’s dealing with people というところが「所有格+動名詞」になっているので,所有格の部分を 動名詞の意味上の主語 と判断します。➡「都会の人が人々を扱うこと」
people に関係代名詞 whom が続くので,people <Ⓜ whom he doesn’t know very well> とします。he は当然 the city dweller を受けます。the が付いていますが,「都会の人」という意味で,不特定なので,he を「彼が」とは訳しません。ここまでで ➡ 「都会の人がよく知らない人たちを扱うこと/相手にすること」という訳ができます。
gives に3単現の-s が付いているので,although節の ⒱ だと判断ができます。give は 二重目的語を取るので ⒪ が2つ続きます。on the one hand は副詞句なのでカッコで括ります。
freedom に続く関係代名詞の節は, would と if he were に注目。助動詞の過去形や he に続くbe動詞が were なので 仮定法 です。なので,「<(もし小さな町で友人や家族を相手にしていたら)手にし得なかったであろう>ある程度の自由」といった具合に「現実とは逆であったならば」というニュアンスを訳に出さなければなりません。そしてここで although節が終了です。
主節は Ⓢ he Ⓥ loses Ⓞ the sense <Ⓜ of security> でシンプルな第3文型(SVO)です。 on the one hand と on the other hand は呼応表現ですので,うまく訳に盛り込めるように気をつけました。
【ボキャブラリ】語句まとめ
- dweller 【名】住人 city dweller – 都会生活者
- deal with〜 【動】〜を扱う・〜を相手にする
- certain 【形】ある
- degree 【名】程度 a certain degree of〜 :ある程度の〜
- sense of security【名】安心感
- close-knit【過分・形】密接に結びついた ※knit【動】編んで作るは knit-knit-knit
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